タイ北部チェンライ県のメコン川に面したエリアには魅力的な街が沢山あります。特にゴールデントライアングル、チェンセーン、チェンコーンは、タイ北部でメコン川の自然と文化を満喫できる特別な場所です。
ゴールデントライアングルは、タイ、ラオス、ミャンマーの国境が交差する象徴的なエリアです。ここでは3か国を一望できる展望台があり、メコン川のクルーズではラオス側の村を訪れることも可能です。また、象のフンから作る希少な「ブラックアイボリーコーヒー」や、メコン川の名物「メコン大ナマズ料理」も楽しめます。
チェンセーンは古代の街並みが残る歴史的なエリアで、ワット・プラタート・プーケオなどの寺院が観光スポットです。静かな環境の中で、タイ北部特有の文化や伝統を感じられる点が魅力です。また、地元市場での買い物や新鮮な農産物の試食もおすすめです。
チェンコーンは、ラオスへの玄関口として知られ、メコン川を渡る国境の街です。近年ではサイクリングやトレッキングが人気で、川沿いのリゾートでのんびり過ごすこともできます。メコン川の流れを眺めながらの食事や宿泊は、穏やかな時間を約束してくれます。
これらの街は、それぞれの個性とメコン川の雄大な自然が調和した魅力を持ち、異国情緒あふれる体験を提供してくれます。
さて今回は、上記の街から特に観光客に人気がある『ゴールデントライアングル（Golden Triangle）』について考察していこうと思います。
ゴールデントライアングルの概要と歴史
ゴールデントライアングル（Golden Triangle）は、タイ、ラオス、ミャンマーの3か国がメコン川とルアック川によって隔てられて交差するエリアを指します。この名前はかつて、この地域が世界的な麻薬取引の中心地だったことに由来します。しかし現在では、観光地として再開発が進み、自然や文化を楽しめる安全なスポットとなっています。ゴールデントライアングルは、タイ北部のチェンライ県ソプルアック地区に位置し、観光客にとって魅力的な目的地となっています。
バンコク、シラチャからゴールデントライアングルへのアクセス
- 飛行機:
バンコクからチェンライ国際空港まで約1時間15分。チェンライ市内からゴールデントライアングルまでは車で約1時間半です（事前に旅行会社でタクシーなど手配しておくと便利です）。 - 陸路:
バンコクやシラチャからバスや車でアクセス可能ですが、12～14時間程度かかります。夜行バスを利用すれば効率よく移動できます。シラチャからチェンライ市までナコンチャイエアーバスがあります。チェンライ市からロットゥーで１時間～１時間半程度で到着します。 - 鉄道:
鉄道でチェンマイまで行き、そこから陸路でチェンライを経由するルートも楽しめます。
Audible (オーディブル) - 本を聴くAmazonのサービス
ゴールデントライアングルの初心者向けの観光スポット
- ゴールデントライアングル・ビューポイント:
3か国を一望できる展望台。タイ、ラオス、ミャンマーを隔てるメコン川とルアック川の交差点を眺められます。 - ハロプラチャイ博物館:
ゴールデントライアングルの歴史や文化、麻薬取引の過去について学べる博物館です。 - ソプルアック寺院:
地元の文化と信仰を体験できる穏やかな場所。
ゴールデントライアングルと『メコン川遊覧ボート』の魅力
メコン川を渡るボートクルーズは、ゴールデントライアングルでのハイライトの一つです。ラオス側の小さな村を訪れるオプショナルツアーもあり、地元の文化や市場を体験できます。川の穏やかな流れと周囲の雄大な自然が、特別な時間を演出してくれます。
ゴールデントライアングルの『象のフンのコーヒー』の魅力
ここでは珍しい「象のフンから作るコーヒー（Black Ivory Coffee）」が楽しめます。象の消化過程で生まれる特別な風味が特徴で、希少価値が高く世界的に注目されています。ゴールデントライアングルでは、この特別なコーヒーを提供する農場ツアーも体験できます。
ゴールデントライアングル周辺で食べることができる『メコン大ナマズ』について
メコン川に生息する世界最大級の淡水魚「メコン大ナマズ」は、この地域の名物料理です。新鮮な魚を使ったグリルやスープ料理が人気で、地元のレストランで堪能できます。その繊細で豊かな味わいは、一度試す価値があります。
ゴールデントライアングルとミャンマー・ラオスのカジノについて
ゴールデントライアングルからメコン川を渡ると、ミャンマーやラオスにはカジノが存在します。これらは観光客向けに設置されており、特にラオス側の「キングズ・ロマンス・カジノ」が有名です（お客さんのほとんどが中国人です）。ただし、訪問する際はパスポートやビザの確認が必要です。筆者はミャンマー、ラオスのカジノの両方へ行ったことがありますが、通貨はミャンマー側ではタイバーツ、ラオス側ではタイバーツと中国元が使用可能でした。
ゴールデントライアングルを日本人にお勧めする理由
- 異国情緒あふれる景観:
一度に3か国を感じられる特別な場所は、日本では体験できません。 - 自然と文化の融合:
メコン川の絶景や地元の文化を楽しみつつ、タイならではのホスピタリティも体験できます。 - 食と冒険の魅力:
メコン大ナマズや象のフンのコーヒーといった珍しい体験が旅の思い出をより豊かにします。
ゴールデントライアングルは、タイ北部ならではの自然、文化、食が楽しめる特別な場所です。バンコクやシラチャからの旅では、移動中もタイの風景や地元文化に触れる楽しみがあります。次回のタイ旅行では、このユニークなエリアを訪れて、3か国の魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか？
