日本では水道水をそのまま飲めるため、飲料水の選択肢は「水道水」「ペットボトル」「ウォーターサーバー」と分かれます。しかし、タイでは水道水が直接飲用に適さないことが多く、家庭では「どうやって安全でおいしい水を確保するか」が日常的な課題となっています。本記事では、タイの家庭でよく選ばれる「ミネラルウォーター」「浄水器」「ウォーターサーバー」の3つを比較し、それぞれの特徴と人気傾向を整理します。
- ミネラルウォーター
特徴
- スーパーやコンビニ、屋台などで簡単に手に入る。
- 500mlや1.5Lのペットボトルから、大容量のガロンボトルまで幅広いサイズがある。
- 値段が手頃(500mlで10〜15バーツ程度)。
人気の理由
- 信頼性:水道水より安心感がある。
- 利便性:どこでも買えるので一人暮らしや短期滞在者に最適。
課題
- ゴミ問題:ペットボトルごみが大量に発生。
- コスト:長期的に見ると毎日買うのは割高。
特徴
- 家庭のキッチンに取り付けるタイプが多く、最近は逆浸透膜(RO)を使った高性能機種も普及。
- 月額レンタルやフィルター交換サービスも存在する。
人気の理由
- コスト効率:大家族や長期的な利用で割安。
- 環境面:ペットボトルごみを削減できる。
- 安心感:自宅でいつでも安全な水を確保可能。
課題
- 初期投資:機器購入や設置に数千〜数万バーツかかる。
- メンテナンス:フィルター交換を怠ると逆に不衛生。
特徴
- タイでは「購入型+ガロンボトル補充式」が一般的。
- 家庭用だけでなくオフィスや学校でも広く普及。
人気の理由
- 手軽さ:冷水・温水がすぐ使える。
- 大容量:ガロンボトル1本で20L前後あるため、家族全員で使える。
課題
- スペース:設置場所が必要。
- 手間:ガロンボトル交換が重労働になる場合も。
- タイの家庭での人気傾向
タイでは、「浄水器+ミネラルウォーターの併用」が最も一般的で、外出時はペットボトル、家庭内は浄水器を使うというスタイルが多く見られます。
- 日本との比較
- ASEAN諸国の事情
- ベトナム:タイと同様にガロンボトル式ウォーターサーバーが主流。
- インドネシア:大家族向けにガロン式が広く普及。
- シンガポール:水道水が飲めるため、浄水器やサーバーは「付加価値商品」。
- マレーシア:ハラール認証を受けた浄水器・ウォーターサーバーが人気。
Audible (オーディブル) - 本を聴くAmazonのサービス
タイの家庭で最も重視されるのは「コスト」「利便性」「安全性」のバランスです。
特に都市部では「浄水器+ミネラルウォーター」のハイブリッド利用が主流で、日本と比べると「水の選び方」が生活に直結している点が大きな違いといえるでしょう。