シラチャは、かつて小さな漁村で特に注目されるような場所ではなかったようです。しかし、1990年代からは日系企業のタイの工業団地進出で注目され、シラチャの不動産価格が高騰し、ついに2013年頃にはバブルを迎えることになります。
シラチャの土地価格はロビンソンデパート周辺、特に『スクンビット通り』に面している土地が高くなっています。
※土地価格表示はタイの土地面積を表すタランワー(4㎡)で、下記の表は1タランワーでの価格になっています(データは2019年)。
シラチャの中でもっとも高い土地価格は(1タランワーあたり)8万バーツ台になっています。過去数年でおよそ3倍前後に達している地区も存在しています。
最も高い区画はスクンビット通りロビンソンデパート前の土地で1タランワー(4㎡)あたり35万バーツという報道もされています。
元々不動産価格の高いパタヤは別として、チョンブリ県の中でもシラチャの土地価格高騰は際立っています。
チョンブリ県の他の郡、例えばバーンブン郡、コチャン郡、ノーンヤイ郡、パナットニコム郡、サッタヒープ郡などがありますが、価格帯は1タランワーあたり6,000~15,000バーツと様々でシラチャと比べれば低いです。
シラチャの特にロビンソンデパート周辺の土地需要がいかに大きいか、土地価格からも読み取れますね。
ちなみに、タイの土地価格は、都市化の進展、外国投資に対する政府の有利な政策、バンコクやチェンマイなどの主要都市での需要の増加により、着実に上昇しています。特に、タイの不動産市場は、複合用途開発内の住宅プロジェクトの増加と中価格帯市場への焦点を当てており、持続可能でスマートなビルへの強い推進が、土地および不動産価格の全体的な成長に寄与しています。
しかし土地価格が上昇するにも関わらず、タイは他国と比較して比較的手頃な不動産価格を提供しており、投資家にとって魅力的な目的地となっています。国の経済は安定しており、観光業の回復により、2024年まで市場が拡大し続けると楽観視はされているようです(未来のことは予想でしかありませんが)。
シラチャ近郊の工業団地の場合、先に工業団地経営企業が土地を買い取り、そこから日系企業などへ販売するため、シラチャ市内のような値上がり方はしていないようです。
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