──スパイス香る南アジアと東南アジアの美味しい架け橋──
タイとインドは地理的に離れていながらも、仏教やスパイス文化を通じて長年交流のある国々です。
実は、タイの一部の料理にはインド料理から影響を受けたレシピや調理法が数多く見られます。
今回は、インドにインスパイアされたタイ料理を5つ厳選し、オリジナルのインド料理と比較しながらご紹介します。
- 【マッサマンカレー(แกงมัสมั่น)】
- 🏆 CNNで「世界一おいしい料理」と紹介されたタイ南部の代表的カレー
- 🔹 オリジナルに近いインド料理:ムグライカレー(Mughlai Curry)やビーフコルマ(Beef Korma)
- ✨ 特徴:
- シナモン、カルダモン、クローブなどインドのスパイスを多用
- 甘くてコクのあるココナッツミルク仕立て
- 📌 コメント:ムスリム系タイ人を通じて南インド~ペルシャ文化がミックスされた逸品。
- 【サテ(สะเต๊ะ)】
- 🏮 本来はマレー~インドネシア発祥だが、インドのタンドリーチキンやシークケバブにも似た味わい
- 🔹 オリジナルに近いインド料理:チキンティッカやシークケバブ
- ✨ 特徴:
- 📌 コメント:ムスリム系の食文化がタイ南部で融合し、屋台グルメとして大人気。
- 【ロティ(โรตี)】
- 🥞 タイ南部やバンコクでもよく見かける、クレープ状の薄焼きパン
- 🔹 オリジナルに近いインド料理:パラーター(Paratha)やチャパティ(Chapati)
- ✨ 特徴:
- バターで焼かれた甘いタイプが主流(バナナ+コンデンスミルクなど)
- 食事用ロティはマッサマンやグリーンカレーと共に提供される
- 📌 コメント:タイではデザートにも食事にも変化する“万能パン”として定着。
- 【ゲーン・カリ(แกงกะหรี่ / タイイエローカレー)】
- 🟡 インドのカレー粉を基にアレンジされた、タイの“黄色いカレー”
- 🔹 オリジナルに近いインド料理:チキンカレー(特に北インド風)
- ✨ 特徴:
- インドのスパイス+タイ独自のレモングラスやカフィアライム
- マイルドで日本人にも食べやすい辛さ
- 📌 コメント:家庭料理としても人気で、外国人観光客にも定番の一皿。
- 【サモサ風揚げ餃子(カリーパフ / กะหรี่ปั๊บ)】
- 🥟 小ぶりな揚げ餃子にカレー風味の具材を詰めたタイのスナック
- 🔹 オリジナルに近いインド料理:サモサ(Samosa)
- ✨ 特徴:
- ひき肉、じゃがいも、カレー粉を包んで揚げる
- タイではより甘みやクリスピーさを加えた独自進化
- 📌 コメント:屋台やマーケットで見かける、インド×タイの融合系ストリートフード。
タイとインド、料理文化の共通点と違い
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観点 |
タイ料理 |
インド料理 |
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主なスパイス |
レモングラス、カフィアライム、ガランガル |
クミン、ターメリック、カルダモン |
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辛さの傾向 |
辛味+酸味 |
辛味+香りとコク |
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油の使い方 |
軽め、炒め中心 |
ギーやオイルでしっかり調理 |
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宗教的背景 |
仏教、イスラムなど |
まとめ
インドのスパイス文化は、タイ料理に深く根付いています。
特にタイ南部では、ムスリム系住民の影響でインド・中東との食文化の融合が進み、今やタイ全国で人気の料理として昇華しています。
旅行者にとっては、タイ料理の中に時折顔を出す“インドの面影”を探すこともひとつの楽しみ。
次回タイ旅行の際には、ぜひこうした料理にも注目してみてください!





