シラチャの屋台を歩けば、必ず目に入る「ルークチン(ลูกชิ้น)」。
日本の串団子や串焼きにも似た、タイらしい温かみのあるストリートフードです。
以前、シラチャの屋台グルメの紹介としてルークチンの記事を書いたことがありましたが、今回は、以前ご紹介したルークチン記事をさらにブラッシュアップし、
歴史、種類、日本人へのおすすめポイント、注意点、ちょっとしたトリビアまで、
より深く掘り下げてお届けします!
そもそも『ルークチン(ลูกชิ้น)』とは?
「ルークチン」とは、魚肉・豚肉・鶏肉などをすりつぶして丸めたつみれを、
竹串に刺して焼いたり茹でたりしたタイの軽食。
屋台やマーケットで見かけるスタイルは、
- 串刺しにして炭火焼き
- 熱湯で温めてサーブ
- たっぷりの甘辛ソースを絡める
という形が一般的。
小腹が空いたときにもぴったりの、タイ人の日常に溶け込んだ国民食です。
タイでのルークチンの歴史
ルークチンの起源は、食材を無駄なく使い切るための伝統的な知恵にあります。
タイ人は、漁獲した魚や飼育した豚・鶏のあらゆる部位を無駄にせず、
すり身にして保存・加工する文化を育んできました。
これが進化し、
- より手軽に食べられる形=串焼きスタイル
- 屋台文化と結びつき、誰でも安価に買えるスナック化
へと発展しました。
現代では、タイ全土の市場・フードコート・観光地に欠かせない存在となっています。
日本人にお勧めすべき点
- バラエティ豊かな味: ルークチンはさまざまな味付けや肉の種類がありますので、色々な味を楽しむことができます。
- 手頃な価格: タイのルークチンは非常に経済的で、気軽に試すことができます。
- カジュアルな食体験: タイの日常を感じることができ、地元の雰囲気を味わうのに最適です。
ルークチンの主な種類
種類 |
特徴 |
ルークチン・プラー(ลูกชิ้นปลา) |
魚のすり身。ぷりぷり食感であっさり味。 |
ルークチン・ムー(ลูกชิ้นหมู) |
豚肉ベース。ジューシーで旨味たっぷり。 |
ルークチン・ガイ(ลูกชิ้นไก่) |
鶏肉ベース。あっさり系で食べやすい。 |
ルークチン・ヌア(ลูกชิ้นเนื้อ) |
牛肉ベース。しっかり濃厚な味わい。 |
ルークチン・プラークック(ปลาหมึก) |
イカのすり身系。香ばしくクセになる味。 |
ベジタブル・ルークチン |
最近登場した野菜ベースのヘルシー版も存在。 |
👉 屋台では、肉や魚の種類を選べる店も多いので、食べ比べがおすすめです!
ルークチンにまつわるトリビア
- タイでは「ルークチンだけをメインディッシュにする食事」も珍しくない!
もち米(カオニャオ)と一緒に食べるスタイルも人気。 - 地方によってソースが違う
- 中部:甘辛チリソース
- 東北部(イサーン):発酵魚ソースベースでパンチ強め
- 北部:ナムチムカイ(甘酢ベースのタレ)
- タイのスーパーでは冷凍ルークチンが山積み販売
家庭でも鍋物や炒め物に大活躍! - 人気俳優が自分のルークチンブランドを持つことも
例:「ルークチン・コーン・ดารา(俳優の○○ブランド)」など。
注意点
- 衛生面チェック
➡ 鍋や網が清潔に見える店、回転が早い(お客が多い)店を選びましょう。 - 辛さの確認
➡ ソースが非常に辛い場合あり。「ノースパイシー?」「ペッ マイ?」と聞くのもOK。 - アレルギー注意
➡ 魚介類アレルギーがある人は、ルークチン・プラーやイカ系に注意を。
ルークチンは、タイ庶民の生活に根付いた素朴で力強いストリートフードです。
観光地で名物料理を食べるのも楽しいですが、
こうした何気ない屋台の味を知ることが、本当の意味での「タイ体験」になるはず。
シラチャを訪れたら、ぜひお好きな串を手に取り、
もち米と一緒に、タイの空気を味わいながら召し上がってみてください!