シラチャ郊外には、ムーバーン(หมู่บ้าน)と呼ばれる、タイ語で「住宅街」や「コミュニティ」を意味するゲート付きの住宅街があります。主な特徴はコミュニティ内にプールやフィットネスなどの共用施設があり、ゲートに警備員が常駐し不審者の侵入を防ぐなど、治安の良さなどの特徴もあります。主にタイの都市部や郊外に多く見られますが、シラチャ郊外にも沢山あります。
さて、タイと日本は異なる文化と気候を持ち、それぞれの住宅にも独自の特徴があります。タイの住宅には日本の住宅にないものがあり、その逆もまた然りです。今回の記事では、タイの住宅にあって日本の住宅にないもの、そして日本の住宅にあってタイの住宅にないものについて詳しく見ていきましょう。
タイの住宅にあって日本の住宅にないもの
- オープンエアのスペース
- タイの住宅には風通しを良くするためのオープンエアのスペースが一般的です。広いバルコニーや庭が家の一部として活用され、自然の風を取り入れて涼を取る工夫がなされています。
- 庭にある精霊の家
- 多くのタイの家庭では、「サーン・プラプーム」と呼ばれる精霊の家が庭に設置されています。これは家を守る精霊を祀るための小さな祠で、タイの宗教的・文化的習慣を反映しています。
- 高床式の住宅
- タイの伝統的な住宅は、高床式で建てられることが多いです。これは洪水から家を守るためであり、熱帯気候に適した設計です。地面から高く建てることで風通しが良くなり、湿気を防ぐ効果もあります。
- タイスタイルの屋根
- タイの住宅は、高い勾配のある屋根を持ち、熱と雨から家を守ります。また、装飾的な要素も豊富で、美的な価値も高いです。
日本の住宅にあってタイの住宅にないもの
- 浴槽(風呂)
- 日本の住宅には浴槽が一般的に設置されています。日本の文化では湯船に浸かることが日常生活の一部として重要視され、リラクゼーションの手段としても利用されています。
- 和室と畳
- 日本の住宅には、畳の床とふすまや障子で仕切られた和室があります。これらは日本の伝統的な生活様式を反映しており、和の雰囲気を醸し出します。
- こたつ
- 日本の寒冷地では、冬にこたつを使います。暖かい布団の中で足を暖めながら座る家具であり、タイのような暖かい気候では見られません。
- 床暖房
- 日本の寒冷地域では、床暖房が設置されている住宅もあります。これにより、冬の寒い時期に室内を快適に保つことができます。
タイと日本の住宅の共通点
- エアコン
- 両国の現代的な住宅にはエアコンが一般的に設置されています。タイでは主に冷房として、日本では冷暖房両方として使用されます。
- モダンなデザイン
- 近年、両国ともにモダンなデザインやオープンフロアプランの住宅が増えています。これにより、機能的でスタイリッシュな住空間が提供されています。
タイと日本の住宅は、それぞれの文化と気候に適応した独自の特徴を持っています。タイのオープンエアスペースや精霊の家、高床式住宅は、熱帯気候に適した設計です。一方、日本の浴槽や和室、こたつは、日本の伝統的な生活様式と寒冷地への対応を反映しています。これらの違いを理解することで、異なる文化の住まい方についての洞察が深まるでしょう。