シラチャの市場、スーパーの生鮮食品売り場には、日本ではお目にかかったことがないような野菜がたくさんあります。果たして、どのような料理で使うのか?どのような味なのか?本ブログでは、タイならではの食材も題材にしていこうと思います。
さて、上記のようにタイ料理には多彩な野菜が使われており、その中でも「ヤードロングビーンズ(トゥアファックヤオ ถั่วฝักยาว)」は特に目立つ存在です。今回のブログでは、この長いビーンズの特徴と、タイ料理での使われ方について掘り下げてみましょう。
ヤードロングビーンズ(トゥアファックヤオ ถั่วฝักยาว)とは?
ヤードロングビーンズは、その名の通り、非常に長いビーンズ(豆)で、しばしば1メートル近くにもなります。タイでは「トゥアファックヤオ ถั่วฝักยาว」と呼ばれ、サラダや炒め物、カレーなど、多くの料理に使われています。シャキシャキとした食感と、穏やかな味わいが特徴です。
タイ料理での使用事例
- ソムタム(ส้มตำ): タイの代表的なサラダで、ヤードロングビーンズはこの料理に欠かせない要素です。生のビーンズを細かく切り、青パパイヤと共にピリ辛のドレッシングで和えます。
- パッタイ(ผัดไทย): タイ式焼きそばであるパッタイには、ヤードロングビーンズが加えられることが多いです。豆のシャキシャキ感が、料理に食感のアクセントを加えます。
- カレー料理: 様々なタイのカレーにも、ヤードロングビーンズが使われます。特に、グリーンカレーに加えると、緑豊かな見た目と食感が楽しめます。
栄養価と健康面での利点
ヤードロングビーンズは、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富で、健康的な食材としても価値があります。特に、低カロリーで消化に良いため、健康意識の高い食事に適しています。
ヤードロングビーンズを使ったアセアンの料理
- ゴドッグ(Gado-Gado)
ヤードロングビーンズを茹でて、他の野菜や豆腐とともにピーナッツソースで和えるサラダ風料理。インドネシアの代表的な家庭料理です。 - ウラップ(Urap)
ヤードロングビーンズをココナッツやスパイスで和えた料理で、サイドディッシュとして人気。
マレーシア
- ナシレマ(Nasi Lemak)の付け合わせ
ヤードロングビーンズをココナッツミルクやスパイスと一緒に炒め、メインのナシレマに添えられることが多いです。 - カンポン・スタイルの野菜炒め
ベルチン(Belacan:発酵エビペースト)で炒めたヤードロングビーンズが人気です。
フィリピン
- ピナクベット(Pinakbet)
ヤードロングビーンズ、ナス、カボチャなどをバゴオン(発酵魚ペースト)と一緒に煮込む料理で、家庭の定番メニュー。
- カイン(Canh)スープ
ヤードロングビーンズを他の野菜とともに肉や魚で出汁を取ったスープに入れる、家庭料理の一つ。
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ヤードロングビーンズと類似した野菜
以下はヤードロングビーンズに似た野菜で、代用や調理に利用されることがあります:
- インゲン(Green Beans)
- 日本や西洋で一般的なインゲン。ヤードロングビーンズより短いですが、味や食感が似ています。
- スナップエンドウ(Snap Peas)
- サクサクとした食感が似ており、生でも調理でも代用可能です。
- ササゲ(Black-eyed Peas)
- ヤードロングビーンズと同じササゲ属の植物で、乾燥させた豆も使用されますが、若いサヤも似た用途で使用できます。
- モロッコインゲン(Romano Beans)
- 平たい形状をしていますが、味や調理法が類似しており、東南アジア風の料理に合います。
- オクラ(Okra)
- 食感は異なりますが、スープや煮込み料理の中で代用されることがあります。
ヤードロングビーンズ(ถั่วฝักยาว)は、タイ料理の多様性と豊かな食文化を象徴する食材です。その独特の長さと食感、栄養価の高さが、タイ料理のさまざまな料理に深みと興味をもたらしています。シラチャを訪れた際には、これらの料理に含まれるヤードロングビーンズに注目してみてください。タイの味を深く理解する手がかりとなるでしょう。
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