筆者はシラチャの街角で熟れたパパイヤをよく買います。価格も安く、食後に気軽に食べられるフルーツとして重宝しています。
タイでは『熟れていない青パパイヤ』に塩やトウガラシを混ぜたものと一緒に食べていることが多いようですが、筆者はあの味には未だ慣れていません・・。
さて、タイの食文化には欠かせない果物、パパイヤ(มะละกอ Malako)。この多様性に富む果物は、タイ料理の定番から斬新なデザートまで、さまざまな形で楽しまれています。今日はパパイヤの魅力と、その使い道についてご紹介します。
パパイヤとは?
パパイヤは熱帯地域で栽培される大型の果物で、タイでは一年中手に入ります。熟すと黄色く甘くなるパパイヤは、そのまま食べるのはもちろん、ジュースやデザートにも使われます。しかし、タイでは特に未熟な緑のパパイヤが料理に利用されることが多いです。
ソムタム - タイの国民的料理
タイ料理の代表格であるソムタムは、未熟なパパイヤを使ったサラダです。緑のパパイヤを細長く切り、ニンニク、トウガラシ、ライム、ナンプラー、パームシュガーなどと一緒に激しく混ぜ合わせます。この料理は、酸味、甘味、辛味、塩味が絶妙に調和しており、タイの人々にはもちろん、多くの観光客にも愛されています。
パパイヤの栄養と健康効果
パパイヤはビタミンCが豊富で、免疫システムの強化や肌の健康に良いとされています。また、消化を助ける酵素パパインを含んでいるため、消化促進にも役立ちます。
パパイヤを使った他の料理
パパイヤはソムタムだけでなく、スープやカレーの材料としても使用されます。熟したパパイヤは、スムージーやフルーツサラダ、さらにはアイスクリームのトッピングとしても人気です。
パパイヤに関するタイの格言
タイの格言や諺に「パパイヤ」に関するものとして、「ส้มตำตำเองเจ็บเอง」(Som Tam Tam Eng Jeb Eng)という表現があります。直訳すると「自分でソムタム(パパイヤサラダ)を作って、自分で痛みを受ける」となります。この諺は、何か行動を起こして、その結果に責任を負わなければならないという意味を持っています。つまり、自分の選んだ行動には、それに伴う結果があるという教訓を含んでいます。
また、「ตำข้าวโพดคอยางลายกินตำส้มตำมะละกอ」(Tam Khao Phod Khoi Yang Lai Kin Tam Som Tam Malako)という表現もあります。これは、「いろいろ試しても結局、馴染みのあるものが一番」という意味の格言で、パパイヤを使ったタイの伝統料理「ソムタム」に例えています。この諺は、新しいものを試しても、結局は慣れ親しんだものが最も心地よいという意味で使われます。
タイのパパイヤは、その用途の多さと栄養価の高さで、タイの食文化において重要な役割を果たしています。シラチャを訪れた際には、ソムタムをはじめとするパパイヤを使った様々な料理を試してみることをお勧めします。新鮮なパパイヤの味は、タイの旅の素晴らしい思い出の一つとなるでしょう。