先日、タイ・シラチャのスーパーマーケット「MaxValu」で、美しい盛り付けのタコの刺身を発見しました。販売元はNAMIZENというブランドで、日本人向けに丁寧に加工された印象を受けます。
タイといえばトムヤムクンやソムタムのイメージが強いかもしれませんが、実はタコ(หมึกยักษ์:ムック・ヤック)もタイでは幅広く食べられている人気の食材です。
今回は、タイでのタコ食文化について深掘りし、アセアン諸国との比較や、日本人旅行者におすすめのメニューも紹介します。
タイのタコ食文化の歴史と概要
タコは、古くからタイ沿岸部を中心に食べられてきた食材です。特に漁業が盛んな南部(スラタニー、ソンクラーなど)では、ローカル市場でも新鮮なタコが手に入ります。
- タイ語では「หมึกยักษ์(ムック・ヤック)」と呼ばれ、直訳すると“巨大なイカ”
- 古くは塩漬けや干物にされることが多かったが、近年は日本料理ブームの影響で刺身・寿司としての人気も上昇中
- 観光地では外国人観光客向けにタコメニューの選択肢も増えている
タイで食べられる主なタコの種類
タイで一般的に流通しているタコは主に以下の2種類:
- マダコ(Octopus vulgaris):日本のスーパーでも見かけるタイプ。刺身や寿司に多用。
- ヒョウモンダコ(Blue-ringed octopus):タイ沿岸に自生するが、毒性があるため通常は食用にされない。
- イイダコ(Baby Octopus):ローカル市場や屋台で炒め物や串焼きとして販売されていることも。
高級スーパーや日系店では日本産や韓国産のボイルタコも見かけるようになりました。
タイでの主なタコ料理とその食べ方
タイではタコは幅広く調理され、様々な食べ方で親しまれています。
タコの定番料理:
- ยำหมึกยักษ์(ヤム・ムックヤック)
→ 酸っぱ辛いタイ風サラダ。レモングラスやミント、チリが効いた刺激的な一皿。 - หมึกย่าง(ムック・ヤーン)
→ タコの串焼き。屋台でも定番のスナックで、甘辛タレやナムチム(シーフードソース)をつけて。 - ผัดกระเพราหมึกยักษ์(ガパオ・ムックヤック)
→ タコ入りのバジル炒め。ライスとの相性抜群でボリューム満点。 - 刺身・寿司としてのボイルタコ
→ シラチャやバンコクのスーパーでは、画像のような美しくスライスされた刺身も販売されています。
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タイでの寿司・刺身としてのタコの人気度
日本食ブームが長らく続くタイでは、寿司・刺身はすでに市民権を得ており、タコもその一部として親しまれています。
特に日系企業が集まるシラチャでは、日本人とタイ人の両方が利用するスーパーで、こうした高品質な刺身タコが普通に手に入るのは驚きです。
アセアン諸国のタコ料理事情
東南アジアでもタコは広く食べられていますが、調理法や位置づけは国によって異なります。
- ベトナム:イカと並んでタコも焼き物や鍋料理に使用。辛口スパイスと相性抜群。
- マレーシア/インドネシア:ハラール文化圏のためタコ料理も存在するが、豚料理に比べると目立ちは少ない。
- フィリピン:スペイン文化の影響で「プルポ(タコのトマト煮込み)」などの料理がある。
- シンガポール:高級和食店での刺身や寿司として提供されるケースが多い。
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日本人旅行者におすすめのタイのタコ料理!
日本から来た旅行者にぜひ体験してほしいのがこちら:
- ヤム・ムックヤック(タイ風タコサラダ)
暑いタイの気候にピッタリな、酸っぱ辛い味付けの一品。ビールとの相性も抜群!
- タコ串焼き(หมึกย่าง)
屋台やナイトマーケットで手軽に買えるスナック。ナムチム・シーフードソースがクセになる!
- タコ入りのパッガパオ(バジル炒め)
ご飯が進む系の味で、辛さ控えめに注文すれば日本人にも大人気。
- タコの刺身 or 寿司(スーパーで購入可能)
ホテルやコンドミニアムでゆっくり食べるにはぴったり。ワサビと醤油もセットで手軽に楽しめます。
タコというと日本の食文化の象徴のように思われがちですが、タイでも実に多彩な食べ方が存在しており、日常的に親しまれている食材のひとつです。
観光地のスーパーや屋台では、刺身・串焼き・炒め物と、さまざまな形で楽しむことができ、日本人旅行者にとっても親しみやすい選択肢になるでしょう。
タイを訪れた際は、ぜひ現地の“タコグルメ”を味わってみてはいかがでしょうか?