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日本の米不足と世界のお米事情〜タイとASEAN諸国の米生産・備蓄・輸出のリアル〜

 

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日本の米不足が世界のコメ流通に注目を集める

2025年、日本では天候不順や農地減少の影響で一時的なコメ不足が発生。
農林水産省政府備蓄米を放出するなど価格安定を図りつつ、アメリカ産「カルローズ米」の輸入増も話題となっています。

このような事態を受け、世界の主な米生産国・輸出国である「タイ」やASEAN各国」の米事情があらためて注目されています。

 

 

タイの米事情:世界が注目する“米の王国”

世界での生産・輸出ランキング(2024年データ)

順位(世界)

国名

年間生産量(約)

備考

1位

中国

約2億トン

主に国内消費用

2位

インド

約1.8億トン

世界最大の輸出国(2024年は一時輸出規制)

3位

インドネシア

約5,500万トン

主に国内消費で輸出少

4位

バングラデシュ

約5,400万トン

自給向け中心

5

タイ

約3,500万トン

世界第2位の輸出国(2024年時点)

🔹 タイは生産量では5位前後、輸出量では常に上位を維持しており、「世界のコメ供給源」としての地位を持っています。

 

 

主な輸出先国と輸出量(2024年)

主な輸出国

輸出割合(推定)

中国

約20%

ナイジェリア・南アフリカなどアフリカ諸国

約30%

米国・EU・日本

約10%

ASEAN諸国(フィリピン・インドネシアなど)

約15〜20%

※ 特にインドが2023〜2024年に一時的な米輸出制限をした影響で、タイ米の需要が世界中で急増しました。

 

 

タイの備蓄米制度

  • タイ政府は国内米価安定のために「国家備蓄米」制度を運用(数百万トン規模)
  • 通常は価格調整のために市場に放出したり、災害時支援などに活用
  • 過去には過剰備蓄が問題化し、放出米が品質問題で議論になったことも(例:インラック政権時代)

 

 

タイで人気の米の種類

名称

タイ語表記

特徴・用途

ジャスミンライス

ข้าวหอมมะลิ

タイを代表する高級香り米。長粒で香り豊か。主に輸出用

カオスワイ

ข้าวสวย

いわゆる白米。日常食向けの一般米

カオニャオ

ข้าวเหนียว

もち米。イサーン地方やデザートに多用

オーガニック米/黒米

ข้าวกล้อง / ข้าวไรซ์เบอร์รี่

健康志向層に人気。ローカル市場で拡大中

 

 

 

ASEAN諸国の米事情:地域で支え合う“お米の食卓”

国名

生産量(概算)

輸出入状況

備考

インドネシア

約5,500万トン

輸入国(特にタイ・ベトナムから)

国内消費重視。価格規制あり

ベトナム

約4,300万トン

輸出国(世界3位)

タイと並ぶアジアの輸出拠点。品質の高さで定評

ミャンマー

約2,000万トン

輸出国(主に中国へ)

政情不安が安定供給の障害に

フィリピン

約1,200万トン

ASEAN最大の輸入国

輸入の半分以上をタイ・ベトナムに依存

カンボジア

約1,000万トン

輸出国(EU・中国向け)

ジャスミン種での高品質ブランド戦略進行中

マレーシア

約300万トン

輸入国

自給率60%前後。残りは主にタイ産輸入

 

タイと日本の“お米戦略”の違い

視点

日本

タイ

主な米の種類

うるち米・もち米(短粒)

長粒米・もち米

備蓄制度

国による需給調整米(主食用備蓄)

政府備蓄+輸出価格調整用

主な用途

国内消費中心

国内+輸出バランス型

主な調理法

炊飯器・おにぎり・丼など

蒸し、炒め、タイ料理全般

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コメは“戦略資源”。世界で支え合う食卓へ

2025年の米不足は、あらためて食料の安定供給と国際流通の重要性を浮き彫りにしました。
タイを中心にASEAN諸国が果たす役割は、今後ますます大きくなると見られます。

私たちが日常で食べている「お米」は、実は世界中の農民・政策・気候とつながっているということ。
これを機に、一度“世界の食卓”を見渡してみてはいかがでしょうか?

 

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