シラチャ郊外では、野生のパパイヤを見かけることがあります。日本では南国のフルーツとして珍しい高級品？のパパイヤも、タイでは日常的に食される庶民的なフルーツです。
さて、タイで育つフルーツはその多様性で知られていますが、中でも「มะละกอ」（マラコー、パパイヤ）は特に人気があります。今回の記事では、パパイヤの特徴、タイでの利用法、そして日本人がパパイヤを食べる際の注意点、そしてパパイヤの雑学について紹介します。
パパイヤとは？
パパイヤは熱帯地域に自生するフルーツで、その肉質は柔らかく甘みがあります。熟したパパイヤは食べられるだけでなく、美容や健康に良いとされ、ビタミンや酵素が豊富に含まれています。
タイでのパパイヤの人気
タイでは、パパイヤはそのまま食べるほか、様々な料理に使われます。最も有名なのは「ソムタム」、すなわち青パパイヤのサラダで、これはタイ料理の中でも特に人気のある一品です。青いパパイヤを細かく刻み、ライム、チリ、魚醤、トマト、ナッツなどと混ぜて作ります。
日本人がパパイヤを食べる際の注意点
- 選び方: 新鮮なパパイヤは、皮が黄色くて、押して少し柔らかいものを選びましょう。
- アレルギー反応: 稀にパパイヤに対するアレルギー反応がある場合があるので注意が必要です。
- 食べ方: 熟したパパイヤはそのまま食べることができます。皮を剥き、種を取り除いてから食べます。
タイでのパパイヤの楽しみ方
タイでパパイヤを楽しむ際は、新鮮な状態で生食するか、ソムタムとして楽しむのがおすすめです。また、スムージーやフルーツサラダに加えることもできます。
Audible (オーディブル) - タイ語の勉強もビジネスの勉強も聴いて学べます。
最後に、タイのパパイヤに関する雑学をいくつかご紹介します。
- ソムタム（Som Tam）: 上記でも少し述べましたが、タイの代表的な料理の一つであるソムタム（青パパイヤのサラダ）は、細切りにした青い未熟なパパイヤを使って作られます。特有の酸味とスパイスが効いたサラダで、屋台から高級レストランまであらゆる場所で人気です。
- パパイヤの性別: パパイヤには雄株、雌株、両性花を持つ株があり、雌株と両性花を持つ株のみが果実を結びます。一般的に両性花を持つ株の方が果実が多く結実するため、農家はこれらを積極的に栽培します。
- 栄養豊富: パパイヤはビタミンCやビタミンAが豊富で、抗酸化作用が期待できます。また、パパイン酵素を含むため、消化を助ける効果もあり、消化不良の予防や腸内環境の改善に役立ちます。
- 天然の肉の軟化剤: パパイン酵素は肉を柔らかくする働きがあり、タイではパパイヤを肉料理の下ごしらえに使うことがあります。パパイヤの葉や果肉を肉に漬け込むことで、焼いたり煮たりしても柔らかく仕上がります。
- デザートとしても人気: 熟したパパイヤは甘く、トロピカルな香りがあり、そのまま食べたり、タイ伝統のデザートであるカノムブアンやスムージー、ヨーグルトと合わせて食べることもあります。
- 伝統医療での利用: タイの伝統医療では、パパイヤの葉や種も利用されます。パパイヤの葉は煎じて飲むことで熱を下げたり、種は寄生虫を駆除するのに役立つとされています。
タイのマラコー「มะละกอ」（パパイヤ）は、その柔らかな食感と甘み、多用途性で、タイの食文化において重要な位置を占めています。シラチャに訪れた際には、このエキゾチックなフルーツをぜひ体験してみてください。
