シラチャで見かけるぶっかけ飯（総菜）の一種に、日本の「豚の角煮」に似たものがあります。これは下記写真のように「ゆで卵」と一緒に提供されることが多く、大人のみならず子供にも人気があります。
日本人の口に合う一品です。
さて、今回のブログでは『タイ版豚の角煮』とも言えそうな『ムーパロー（หมูพะโล้）』について考察していこうと思います。
ムーパローの概要と歴史
ムーパロー（หมูพะโล้）は、タイの家庭料理として広く親しまれている豚肉を使った煮込み料理です。ムーパローは主に豚の三枚肉を甘辛い醤油ベースのスープで煮込んだ料理で、中国料理の「パロー（卤肉）」にルーツを持っています。タイでは、中国から伝わったこの料理が現地の味付けと融合し、タイ独自のムーパローとして発展しました。
ムーパローのタイでの人気
ムーパローは、タイの家庭でよく作られる料理のひとつであり、特に屋台やフードコートで手軽に購入できることから、幅広い層に親しまれています。その甘辛い味わいと柔らかい豚肉は、ご飯との相性も抜群で、日常的な食事としても非常に人気があります。
ムーパローと日本の豚の角煮との違い
ムーパローと日本の豚の角煮は、見た目や調理法が似ていますが、いくつかの点で異なります。
- 調味料と味付け: ムーパローは、醤油、砂糖、シナモン、アニスなどのスパイスを使い、より複雑な風味を持っています。これに対して、日本の豚の角煮は、主に醤油、酒、みりん、砂糖などでシンプルに味付けされます。
- 食べ方: ムーパローは、通常ご飯にかけて食べられることが多く、屋台などで気軽に楽しめる料理です。日本の豚の角煮は、単独でおかずとして提供されることが多く、またお弁当のおかずとしても使われます。
ムーパローの東南アジアの類似料理
ムーパローには、東南アジアの他の国々にも類似した料理が存在します。たとえば、インドネシアの「バビケチャップ（Babi Kecap）」や、フィリピンの「アドボ（Adobo）」などが挙げられます。これらの料理も豚肉を甘辛く煮込んだもので、現地の調味料やスパイスを使ってそれぞれ独自の風味を持っています。
ムーパローを注文し食べる時の注意点
ムーパローを注文する際、特に脂っこいものが苦手な方は「脂身が少ない部分」を指定するのが良いでしょう。また、煮込み料理なので、作り置きされていることが多く、注文する時間帯によっては味が濃くなっている場合がありますので、その点も注意が必要です。
日本人にお勧めするポイント
ムーパローは、日本の豚の角煮に似た料理であり、日本人にも親しみやすい味わいです。甘辛い味付けがご飯に合うため、日本人旅行者や滞在者にとっても食べやすく、異国の地でも安心して楽しめる一品です。また、屋台やフードコートで手軽に購入できるので、タイの庶民的な味を気軽に体験できるのも魅力のひとつです。
ムーパローは、タイの文化と味を手軽に楽しむことができる料理ですので、シラチャを訪れた際にはぜひ試してみてください。
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