2023年、タイの不動産市場は外国人投資家の注目を集めていました。
中国、ロシア、アメリカ、そして日本からのバイヤーがリストの上位を占め、多様な文化的背景を持つ投資家がタイのコンドミニアム市場に新しい活力をもたらしています。購入戸数が最も多かった中国人は、タイのコンドミニアム購入の外国人の半数近くを占めているようですね・・。
日本人のタイのコンドミニアム購入戸数の順位は10位のようですが、シラチャに限定すれば日本人の順位はもっと高くなるかと思います。
さて、今回はタイのコンドミニアム購入のメリットとデメリットを、一般的な観点で考察していきます。
メリット:
- 価格の魅力: タイのコンドミニアムは、多くの西洋諸国や隣国に比べて手頃な価格であるため、国外からのバイヤーにとって非常に魅力的です。
- 賃貸収入の機会: タイのリゾート地や外国人の多い都市部では、滞在者向けにコンドミニアムを賃貸することで高い収入を得ることができます。
- 生活の質: 暖かい気候、美しいビーチ、豊かな文化、そして美食は、タイでの生活を特に魅力的なものにします。
- 成長市場: タイはASEANの中心に位置し、経済が安定して成長していることが、不動産価値の長期的な向上が見込めます。
- 生活費の安さ: 低い生活費は、限られた予算でも快適な生活が送れるという大きな利点です。
デメリット:
- 所有権の制限: タイでは外国人及び外国法人が所有できるコンドミニアムは、総床面積あたり49%のみとなります。これは購入や売却で競争が激しくなる場合があることを意味します。
- 経済変動への影響: グローバルな経済の変動は、タイの不動産市場に影響を及ぼすことがあります。
- 政治的不安定: 政治的な緊張や政策の変更は、不動産投資のリスクを高める可能性があります。
- 言語の壁: 基本的にタイ語で各種契約が行われるため、コミュニケーションの障壁となることがあります。
- 管理運営の質: コンドミニアムの管理会社によっては、建物のメンテナンスや運営の質にばらつきがあります(日本の基準で考えたら、基本的には質が低いと思われます)。
外国人がタイで不動産を購入する際には、これらの利点と可能性のある問題点をよく理解し、現地の法律や規制、そして市場の動向に精通した専門家の助言を求めることが重要です。また、長期的な視点を持ち、自身の投資目的に合致した物件を見極めることが重要かと思います。