タイの伝統的なお菓子で筆者が好きなものは、『カノムピア(ขนมเปี๊ยะ)』です。月餅 のようなお菓子でもありながら、パイ生地のようなもので餡や果物を包んでいます。パイのような生地の中身は餡ベースの味が多いのですが、ドリアンなど果物が入っているものや、唐辛子やナンプラーなどで味付けした餡など、日本では滅多に食べることができないものまであります。
カノムピアは、華僑が中国から持ち込んだお菓子を元に作られたようです。確かに、タイの伝統的なお菓子というより中国のお菓子と言われれば、そのような気がします(タイの月餅と言われるのもわかります)。
タイの伝統的なお菓子といえば、もち米やタピオカやココナッツを使ったものが多いようですが、カノムピアはそれらを使ってなく、味も食感も異質な感じがします。
カノムピアの歴史と概要
- 起源: 上記の通りカノムピアはもともと中国から来た菓子で、特に福建省が発祥地とされているようです。中国からの移民によって東南アジアに伝えられ、それぞれの地域で独自の変化を遂げてきました。タイにおいても、中国系タイ人の間で受け継がれ、タイの食文化に取り入れられていきました。
- 特徴: カノムピアは、小麦粉の生地で作られた皮で甘いまたは塩辛いフィリングを包んだ焼き菓子です。典型的なフィリングには豆蓉(緑豆ペースト)、タロイモペースト、卵黄、さらには肉やその他の甘いフィリングが含まれることがあります。焼き上がりは、外は少し硬めで中は柔らかく、非常に風味豊かです。
- 文化的意義: カノムピアは、月見節(中秋節)やタイの祝祭日、特別な行事の際によく食べられます。親族や友人への贈り物としても人気があり、その美味しさと共に縁起の良さを象徴するお菓子とされています。
- 現代のカノムピア: 現代のタイでは、伝統的なレシピに忠実なカノムピアから、新しいフレーバーや食材を用いたモダンなバリエーションまで様々な形があります。若い世代に向けて、チョコレートやチーズなどの新しいフィリングを用いた商品も増えています。
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海外での知名度
『カノムピア』は、中国の月餅に似たタイの伝統的なお菓子で、特に中国系タイ人の間で広く親しまれています。カノムピアは、その独特の風味と豊かな味わいで、タイ国内だけでなく、海外でも少しずつ知名度を上げています。特に、タイ料理やアジアンフードの人気が高まる中で、カノムピアも注目されつつあります。アジア各国の食品フェスティバルや文化イベントなどで紹介されることが多く、徐々にその存在が広まっています。
日本人にお勧めするポイント
- 異国情緒溢れる味わい: カノムピアは、日本ではあまり見かけない異国情緒あふれるお菓子です。その独特の風味と食感は、タイの文化や食生活に触れる良い機会となります。
- 多様なフレーバー: カノムピアには様々なフレーバーがあります。伝統的な赤豆ペーストや塩漬け卵黄入りのものから、現代的なフルーツやチョコレート味まで、多様な選択肢があります。これにより、好みに合わせて楽しむことができます。
- 手土産としての魅力: カノムピアは美しい包装と独特のデザインで、手土産や贈り物としても最適です。特に日本では、珍しい外国のお菓子として喜ばれることでしょう。
- 健康志向に対応: 最近では、健康志向の高まりに応じて、砂糖控えめや全粒粉使用のカノムピアも登場しています。健康を気遣う方にも安心して楽しんでいただけます。
カノムピアの原材料や調理
- 原材料: 小麦粉、砂糖、塩、卵、バター、様々なフィリング(赤豆ペースト、塩漬け卵黄、タロイモペーストなど)。
- 調理: 焼き菓子として作られ、外はパリッと、中はしっとりとした食感が特徴です。
カノムピアは、個人的には餡が入っている甘いタイプのものが好きなのですが、タイでは『カノムピア・カイケム』という、カイ(卵)ケム(しょっぱい)、つまり卵の塩漬けが入っているものが人気あるようです。
カノムピアというキーワードでネット検索すると、『タイならコンビニでも売っている』という記事を見かけたりしますが、いざ購入しようとするとシラチャのコンビニではなかなか見つけられません。トップスやマックスバリューなどのスーパーで探しても売っていない事が多いです。どうやら常に売っているお菓子という訳ではなさそうです。ちなみにテスコロータスでは販売率が高いような気がします。
シラチャを視察という視点で回ってみると、色々と発見があり面白いです。
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